ホーリーナイト


そばに居て二つの顔と二つの手そのうち一つが濡れている人

夕方の始まる前の炊飯器に一年分の水を入れます

雨の降るクリスマスにはざらざらの舌で植木を乾かしましょう

神様の不公平な日の耳元に山田の歌が佐藤の歌が

ピアノの黒鍵に必要な音を重なるだけで聞くクリスマス

植菌で光れ針金青白く冷えた子供が温もるように

大切な昼間に犬が吼えるから出前とろうよホーリーナイト

靴の上に履いてる靴の隙間にはお湯を沸かさぬ人がいました

君の舌の上に幾度の一日の闇が重なり明けない夜に

コロッケを3分の1床に落とす何事もない短歌だけの日

キリ番7000を踏んで下さったのは、いつも詩のイベントなどでお世話になっていますトリプティクのりっとさんでした。
りっとさんの短歌にはどこか無機質な雰囲気が漂っていて、一見脈略のない言葉たちの隙間には
 透明なファンタジーが広がっているような気がします。
 その世界を壊してはいけないとイラストのほうも甘くなりすぎないようこころがけてみましたがいかがでしょうか?
 (私としては真ん中の猫がうまく描けたので大満足です、あはは。)
 りっとさん、素敵なリクエストどうもありがとうございました!


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